TMS東京マインドフルネスクリニック

五月病とTMS治療

メンタル

明確な定義はありませんが、5月の連休明けに学校に行けない、行っても楽しめないという症状が起きることを一般的に「五月病」と古くから呼ばれてきました。4月の年度初めの時期は環境の変化が起きやすい時期。せっかく入った学校が期待していた姿とは違ったというような、自分の思い描いていた環境と現実のミスマッチから起きるもので、適応障害の一つと考えられます。適応障害やうつ病は、腹痛やだるさ、睡眠障害などの身体症状を伴う事が多いのが特徴的で、「五月病」でも同様の症状が出ることも多くあります。新しい学校生活へ大きな期待を持って入った真面目な気質の学生ほど罹りやすい面もあり、その辺りもうつ病などに共通している特徴です。

また学生に限らず、新型コロナの影響で生活様式が変わり、心身に不調を感じている人は多いです。感染の拡大に落ち着きが出てきた事でリアルの出席が求められたり、全員出社に戻したりするなどな揺り戻しの動きもみられ、全世代で時期を問わず、「五月病」的な不調を感じるリスクが増加していると言われています。近年では適応障害やうつ病といった病気の認知が進んできたはいえ、いまだ「五月病など放置していたら治る」といった古い考え方もあるようで身体症状の対症療法のみで放置されてしまう事も多分にあります。うつ病などへの進行を未然に防ぐためにも、悩みを一人で抱え込まず医療機関などに相談する事が重要になってきます。さまざまな治療の選択肢がありますが、副作用の少ないTMS治療が注目されており、五月病の症状改善の一助になると期待されています。