ASD（自閉スペクトラム症）ASD

ASD（自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群）とは

自閉症スペクトラム(ASD)とは発達障害のひとつで、こだわりの強さやコミュニケーションに困難を抱えることが多いという特徴があります。頻度は人口の1％とされており、実際にはもう少し多いとも言われています。男性の方が女性の4倍多いですが、女性のASDでは知的障害を伴うことが多い傾向があり。

ASDは、多くの場合生後2歳まで気づかれます。最初は言語発達の遅れや呼びかけに反応しないという症状が出てきます。学童期において最も顕著に症状が現れます。

ASDの症状

ASDには、「強いこだわり」「社会性障害」「コミュニケーションの障害」という3つの代表的な特性があります。

強いこだわり

決まった順序にこだわる
予定が変わると対応できない
遺伝的要因と環境要因の組合せで発症していると推測される

社会性障害

決まった順序が崩れるとパニックになる
名前を呼ばれても反応しない
過度なマイペースで遅刻が多い

コミュニケーション障害

オウム返しの返事
他人の気持ちがわからない
冗談やたとえ話が通じない
自分の話を一方的にしてしまう

などの症状があります。人と目を合わせて話すことが苦手で、たとえ話や冗談が通じないことがあります。また生活の中での特定の行動パターンや、1日の行動順序が完全に決まっていて、それに合わない行動をしてしまったらやり直したり、動揺して不安になったりすることもあるのがASDの特徴です。

ASDの約70％以上の人が他にも精神疾患をもっていると言われています。合併するもので多いのは、ADHD、不安症、うつ症状、学習障害などです。

ASDの原因

ASDの原因は特定されていませんが、遺伝的要因や環境要因が合わさって発症すると考えられています。子育てのせいでASDの発症することはありません。

TMS治療はASDに効果があるのか

発達障害に対してのTMS治療は近年では大きな治療効果を認められたとの報告があり、過去の認識とは変わりつつあります。また特に発達障害の二次症状であるうつ症状や不眠などには特に著名な効果があるため結果的に日常生活の生きづらさが大きく改善するケースが多くあります。

当院では患者様の今までの経過や現在の困りごとの内容に合わせた治療プログラムで改善を図ってまいります。当院の経験では、効果が出づらいと考えられている発達障害もTMS治療によってかなりの成果を収めております。中には「発達障害には効かないと色んなサイトで見たが、実際にやってみてこんなに改善するとは驚いた」という患者さまの声もあります。たとえ発達障害そのものが完全にゼロになることはなくても、いま直面している患者さまの「生きづらさ」が減少することは日常生活や人生において非常に大きな喜びとなります。

ASD（自閉症スペクトラム）の一般的治療

ASDの治療は一般的には薬物療法などが中心となります。ですがそれだけでは解決しないケースも多々あります。薬物療法は副作用が多いという問題もあり、患者さま判断で勝手に休薬したりするケースも多く、なかなかしっかりとした効果をあげられないケースが多いようです。また特にASD（自閉症）と他の発達障害（ADHDやLD）や精神疾患（うつ症状など）を併発している場合は、なおさらTMS治療が推奨されます。

ASDのTMS治療

TMS治療は、脳の前頭前野を磁気刺激して活性化し、脳機能を正常な状態に戻すことを目的とした新しい治療です。神経ネットワークの調整を行うことで、うつ症状を始めとした様々な病態の方が改善します。欧米では普及がかなり進んでおり、日本でも多くの医療機関で導入が進んでいます。

ASDの患者さまに対しては当院の経験からフィードバックされたTMSプログラムで治療にあたってまいります。治療を進めながら効果を確認しつつ微調整を行なって最も良い状態を目指していきます。近年の研究によって、発達障害の症状に対して治療効果があることが確認されています。特に多くの患者様において二次症状を緩和する事で「生きづらさ」を改善することに成功しています。

当院の経験では、効果が出づらいと考えられている発達障害もTMS治療によってかなりの成果を収めております。中には「発達障害には効かないと色んなサイトで見たが、実際にやってみてこんなに改善するとは驚いた」という患者さまの声もあります。たとえ発達障害そのものが完全にゼロになることはなくても、いま直面している患者さまの「生きづらさ」が減少することは日常生活や人生において非常に大きな喜びとなります。

TMS治療のメカニズム