TMS東京マインドフルネスクリニック

ADHD(注意欠如・多動症)ADHD

目次


このページについて

このページではADHD(注意欠如・多動性障害)の症状や原因、治療法について解説いたします。

もの忘れや不注意が多いのは病気?

もの忘れや不注意が多いのは病気?

子供の頃から落ち着きがないと言われてきて、大人になった今でも多動な部分や注意力が乏しくて困っている…治す方法はあるの?

発達障害も脳機能からアプローチ可能です

発達障害は脳の情報伝達物質の働きに異常をきたしていることが考えられており、うつ病治療同様にTMSによる治療が可能です。

発達障害も脳機能からアプローチ可能です

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?

不注意、多動性、衝動性の3つの症状がみられる発達障害のひとつです。子どもの5%、成人の2.5%程度の発生率と言われており、その症状は大きく「不注意」「多動性」「衝動性」の3つに分類されます。昨今では子供だけでなく、成人になってから「自分はADHDかも?」と気づく方も増えていて社会でも大きな注目を集めている疾患です。下記のような特性を複数もっている場合は、ADHDの可能性があります。

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?

不注意

  • 忘れ物が多く、物をなくしやすい
  • 物事をやりかけて途中で放置する
  • 興味のあることに対しては過剰に集中する
  • 片づけや整理整頓ができない
  • 仕事の納期を忘れたりして評価されない

多動性

  • じっと座っていられず集中できない
  • 常にどこか体を動かさずにはいられない
  • 一方的にしゃべり相手の話を聞かない

衝動性

  • 衝動的に怒ったり乱暴になってしまうことがある
  • 相手の話を聞けない
  • 他の人の邪魔をして自分がやってしまう

症状によるタイプの違いと特徴

ADHD(注意欠陥多動性障害)には上記のような「不注意」「多動性」「衝動性」の症状があることはおわかりいただけたかと思います。これらの3つの症状は均等に出るわけではなく、どの特性が強く出ているのかなどは人によって異なります。

以下の3つのタイプに分類することができ、これらは性別によってもどのタイプになりやすいかの違いがあります。

症状によるタイプの違いと特徴

多動性・衝動性優勢型

男の子に多く、「多動性」と「衝動性」の症状が強く出てるタイプです。大人になると多動性は少し落着くことが多いですが、粗暴さは続きます。落ち着きがなく、授業中などでも構わず歩き回ったり、体を動かしてしまうなど、落ち着いてじっと座っていることが苦手です。ちょっとしたことでも大声を上げたりしてしまい、反抗的だと認識されます。


不注意優勢型

不注意が強く出るタイプで、女の子に現れることが多いのが特徴です。気が散りやすく、物事に集中できない。忘れ物や物をなくすことが多いようです。


混合型

多動と衝動、不注意の症状がいずれも表出しているタイプの人です。

ASDなどとの混合も

ADHDはASD(自閉症スペクトラム)やLD(学習障害)などのその他の発達障害を合併することもあります。2つ以上の型を併発するケースは珍しくなく、治療はいっそう難しくなります。また発達障害の混合だけでなく、二次症状としてうつ症状や不眠症、パニック障害などを併せ持つケースも少なくありません。

グレーゾーンADHD

グレーゾーンADHD

グレーゾーンADHDは、「ADHDの症状はみとめるものの、確定診断できるほどではない」状態の人を指す言葉です。正式な病名ではありませんが、こう呼ばれる人が近年増えています。

幼いころは症状が軽かったり、周囲の人の配慮で気づかなかったり、日常生活に問題が無かったりと人間関係にカバーされてきて、大人になるまでADHDだとわからないケースも多くあります。それでも、大人になり社会に出てマルチタスクを求められる環境に入ったり仕事に期限があってそれに間に合わせないといけなかったりすると、それまで大きな問題とならなかった障害がだんだんと「周りとうまくいかない」「仕事ができない」などの形で顕在化してきます。

グレーゾーンADHDの人が「同僚と同じレベルの結果」を出すためにはかなり無理をして仕事をする必要が生じて、余計に脳にストレスがかかる状態となります。また同僚や上司はADHDだとわかってくれてないため「単に仕事ができない人」という評価をされてしまいます。こんな状態では二次症状の「うつ症状」「不安障害」も出やすくなり、ますます悪循環となっているケースもあります。

→ このような状態ですと、特にTMS治療が推奨されます。

ADHDの原因

遺伝が関係していると考えられていますが、現時点ではっきりとした原因はわかっていません。生まれつき脳に何らか機能異常があると推察されています。

神経ネットワークの異常

神経ネットワークの異常

ADHDは最近では脳ネットワークの異常についても原因の一つと考えられています。ADHDでは脳の状態が安定しないことに加え、遺伝や環境要因も加わって特徴的な症状が出ると考えられています。

神経ネットワークのバランスを調整するのがTMS治療ですからADHDへの治療効果が期待できます。

前頭前野の機能調節の異常

前頭前野の機能調節の異常

脳の前頭前野という部位は、思考や判断、意欲、情動などに関わると言われています。ADHDではこの前頭前野の機能調節に偏りがあるため、不注意や多動性、衝動性といった特徴が現れると考えられています。

脳内の神経伝達物質の不足

脳内の神経伝達物質の不足

脳内では神経伝達物質が細胞間を移動することで情報を伝達しています。神経伝達物質にはドーパミンやノルアドレナリンなどの興奮系に関わるものや、セロトニンなど抑制系に関わるものなどがありますが、ADHDの方はこの神経伝達物質の量に問題があって、不注意や多動性、衝動性といった特徴が現れると考えられています。

親の育て方は関係ない

親の育て方は関係ない

かつてはADHDの症状は親のしつけが問題だという見方も強くありましたが、現在では生まれつきの特性であると考えられています。


ADHD診断の難しさ

会社や学校で上手くいかず「自分も実はADHDなんじゃないか?」と考え、精神科を受診したものの「ADHDの診断基準は満たさない」と言われて治療もなく困っている方がたくさんいらっしゃるようです。

正式な診断には至らずとも、ADHD症状が原因で様々な「生きづらさ」が起きているのなら、ある意味でなんらかのサポートや治療が必要な状態と私たちは考えています。ADHDの確定診断がつかなかった人でも、詳細な問診によってどのような原因で、どんな「生きづらさ」が生じているのかをクリアにした上でTMS治療を検討されるのも良いと思います。

そのためには医師による現状の正確な判断と最適なTMS治療の提案が重要になってきます。

TMS治療はADHDに効果があるのか

発達障害に対してのTMS治療は近年では大きな治療効果を認められたとの報告があり、過去の認識とは変わりつつあります。また特に発達障害の二次症状であるうつ症状や不眠などには特に著名な効果があるため結果的に日常生活の生きづらさが大きく改善するケースが多くあります。当院では患者様の今までの経過や現在の困りごとの内容に合わせた治療プログラムで改善を図ってまいります。

ADHD症状 改善度
発達障害による抑うつ状態 改善度

当院の経験では、効果が出づらいと考えられている発達障害もTMS治療によってかなりの成果を収めております。中には「発達障害には効かないと色んなサイトで見たが、実際にやってみてこんなに改善するとは驚いた」という患者さまの声もあります。たとえ発達障害そのものが完全にゼロになることはなくても、いま直面している患者さまの「生きづらさ」が減少することは日常生活や人生において非常に大きな喜びとなります。

またお薬で治療中の方に関しましても、効果が出れば休薬または減薬していくことも可能であり、当院でも実際に休薬することに成功した患者様もたくさんいらっしゃいます。TMS治療はお薬よりも、副作用が少なく抗うつ効果が高い治療です。お薬の副作用が心配な人にも優しい治療と言えるでしょう。

ADHDの一般的薬物治療

ADHDの一般的薬物治療

ADHDの治療は、薬物療法などが中心となります。ですがそれだけでは解決しないケースも多々あります。薬物療法は副作用が多いという問題もあり、患者さま判断で勝手に休薬したりするケースも多く、なかなかしっかりとした効果をあげられないケースが多いようです。また特にADHDと他の発達障害(ASDやLD)や精神疾患(うつ症状など)を併発している場合は、TMS治療が推奨されます。

ADHDのTMS治療

TMS治療は、脳の前頭前野を磁気刺激して活性化し、脳機能を正常な状態に戻すことを目的とした新しい治療です。神経ネットワークの調整を行うことで、うつ症状を始めとした様々な病態の方が改善します。欧米では普及がかなり進んでおり、日本でも多くの医療機関で導入が進んでいます。

ADHDの患者さまに対しては当院の経験からフィードバックされたTMSプログラムで治療にあたってまいります。治療を進めながら効果を確認しつつ微調整を行なって最も良い状態を目指していきます。近年の研究によって、発達障害の症状に対して治療効果があることが確認されています。特に多くの患者様において二次症状を緩和する事で「生きづらさ」を改善することに成功しています。

当院の経験では、効果が出づらいと考えられている発達障害もTMS治療によってかなりの成果を収めております。中には「発達障害には効かないと色んなサイトで見たが、実際にやってみてこんなに改善するとは驚いた」という患者さまの声もあります。たとえ発達障害そのものが完全にゼロになることはなくても、いま直面している患者さまの「生きづらさ」が減少することは日常生活や人生において非常に大きな喜びとなります。

ADHDのTMS治療

TMS治療の費用

初回診察料無料
治療費用9,900円/回(税込)

*効果を出すためにもTMS治療は最低10回程度は必要となります。

**治療に必要な通院回数などは症状によって変わってきますので、医師の診察のもと最適な治療プランをご提案させて頂きます。

お支払い方法

当院では、現金以外にもクレジットカードもご使用いただけます。

それぞれの発達障害の特徴と治療

発達障害には「ADHD」「ASD(自閉スペクトラム症)」「LD(学習障害)」がありますが、それぞれ異なった性質をもっており、場合によっては複数が組みあわさっています。そのいずれの場合でもTMS治療の効果が期待できます。