TMS治療の副作用・リスクRisks and Side Effects of TMS
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このページではTMS治療を受けるにあたって実際どのようなリスクや副作用があるのか、治療が受けられる方と受けられない方について詳しくわかりやすく解説していきます。
TMS治療ってちょっと怖いイメージ
TMS治療は調べると電気を流すからちょっと怖いイメージが。対象者も限られてそうだから色々聞きたい!
実は抗うつ薬より副作用は少ないです
TMS治療は治療中の痛みは多少あれど、総合的に副作用は非常に少ない治療法です。
まずは抗うつ薬と比べてどの程度なのか見ていきましょう。
抗うつ薬とTMS治療での副作用の比較
TMS治療を検討する上でしっかり理解しておくべきことは「副作用」です。
うつ病の場合、抗うつ薬を服用する場合がほとんどなので、抗うつ薬の副作用やリスクと比べていく必要があります。
抗うつ薬の副作用
抗うつ薬のメカニズムとして、本来薬を作用させるターゲットである神経伝達系以外の他の神経系にも作用してしまうので複数の副作用が認められます。代表的な副作用は次の通りです。
- 血圧変化
- 体重の増加
- 食欲が出ない(食欲不振)
- 情緒不安定
- 頭痛や吐き気、下痢や便秘症状
- 眠気・不眠
- 肝機能障害
- 性機能不全(勃起不全等)
抗うつ薬の投与量増量時には、不安感・焦燥感などが高まることもあります。副作用については服用する方の年齢や薬物への感受性や精神的な状態にも大きく左右されることが多いので一概にこうなるとは言い切れません。
TMS治療の副作用
TMS治療は抗うつ薬に代表されるような持続的な副作用がないのが特徴です。ただし副作用が全くゼロではありません。代表的な副作用は次の通りです。
- 治療中(磁気刺激中)の頭皮の軽い痛み
- 顔の皮膚の微細な振動や歯の違和感
- 軽い頭痛
痛みや皮膚の振動が現れる原因は磁気刺激による筋収縮で、痛みの感じ方は人それぞれです。最初は抵抗感からこのような痛みを強く捉えてしまう場合が人体の構造上ありますが、慣れてくるためそこまでシビアにとらえる必要もありません。
その他ごく稀にある副作用
- 耳鳴りやめまい等聴覚から影響を受けるもの
- 認知機能変化
- けいれん発作
けいれん発作について
TMS治療で注意が必要なのは「けいれん発作」です。起こりうる頻度は非常に少なく、1回の治療単位で考えると、0.001%の可能性です。
けいれん発作が起きるのは治療中もしくは治療直後に起こるケースとされておりますので、万が一起きてしまった場合でも対応は可能で後遺症などが起きた報告はありません。
※治療に関係なく、もともとてんかん症状がある方やけいれんが起きやすい方は事前にお申し出ください。
TMS治療が受けられない方
体内に金属類がある方
- 人工内耳
- 心臓ペースメーカー
- 体内埋込み型投薬ポンプ
磁気を使用するため、刺激部位近くに金属がある場合はTMS治療は「絶対禁忌」となり治療を受けることができません。
上記に当てはまらなければ治療は可能です
TMS治療はリスクや副作用もほとんどない安全性の高い治療です。
体に金属類がなければほとんどの方が対象となります。当院では安全なつ適切な問診を行いますので、不安な点や事前に聞いておきたいことはお気軽にご相談ください。
TMS治療の副作用に関するQ&A
Q
TMS治療の主な副作用は?
Q
TMS治療の主な副作用は?
A
痛みや頭痛、顔面のふるえや違和感です。
TMS治療が最も大きな利点の一つとして挙げられるのは、その高い安全性です。
治療の初回や2回目で刺激部位の痛みや頭痛、顔面のふるえや違和感が感じられる場合がありますが、治療を複数回重ねるにつれて身体も慣れてきますので、このような反応がなくなるケースがほとんどです。
Q
TMS治療は痛みますか?
Q
TMS治療は痛みますか?
A
初回は軽い不快感があることもあります。
TMS治療が最も大きな利点の一つとして挙げられるのは、その高い安全性です。
初回治療では軽い刺激を感じる人もいますが、通常は治療回数が進むとともに減少します。
Q
副作用は一時的?
Q
副作用は一時的?
A
はい、大半が一時的です。
TMS治療の副作用は一般的に一時的で、治療が進むにつれて減少または消失します。
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