パートナー・ご家族の方へFor Partner and Families
目次
このページについて
大切な方がうつ病かもしれない。どう接したらいいか不安を抱えているパートナーの方やご家族の方に読んでいただきたいページです
大切な人が苦しんでいて、どうしたらいいかわからない
うつ病の症状かもしれないけれど、ちゃんと向き合うために必要なことが知りたいです。
病気に対する理解から接し方に至るまでお伝えします
まずは、その状態が病気であることを受け入れることが大切です。適切な医療への導入と、うつ病への理解を深めることにより、どのように寄り添い、支援するべきかについて詳しくお伝えします。
サポートするパートナー・ご家族の方の協力が必要です
うつ病の場合、自分一人で苦しんでしまっているケースが多く、寄り添ってくれる人の理解と支えを提供することが不可欠です。うつ病の兆候を見極め、適切なサポート方法を身につけ、治療への道を共に歩むためには、病気に関する深い理解が求められます。
「うつ病」についての理解度を深めよう
うつ病は特定の症状が現れやすく、身近な人が小さな行動や感情の変化に注意を払うことで、これらのサインを早期に捉えることが可能です。「今までそうじゃなかったのに…」と思われる変化にいち早く気づきフォローしてあげることが、症状が悪化するのを防ぐための第一歩です。
うつ病の典型的症状(サイン)
心のサイン
- 感情の起伏が激しい
- 集中力がなく上の空
- 落ち込みやすく憂鬱になる
- 不機嫌になることが多くなった
- 判断力や記憶力が低下している
うつ病は脳の情報伝達機能の異常が原因で引き起こされます。脳の情報伝達機能の異常によって感情のコントロールが難しくなり、日々のちょっとしたストレスでも精神的に大きく影響することからこのような症状がみられます。
体のサイン
- 寝つきが悪い、しっかり寝られない
- 体力がなくなって疲れやすい
- 食事が進まず短期間で激しく痩せてきた
- 頭痛を訴えるようになった
- 朝起きれなくなった
うつ病はストレスに対して非常に敏感です。脳内のストレス制御がうまく働かないため、自律神経経路にも影響を及ぼします。その結果、常に緊張状態が続いてしまい、それが体調不良や健康の乱れにつながるのです。
コミュニケーション
うつ病に関する様々なサインを迅速に察知するためには、効果的な「コミュニケーション」が不可欠です。日々の生活での変化や、身体的、精神的な症状の変化にいち早く気づいてあげることで、適切な治療のタイミングを逃さないよう寄り添っていくことが大事です。
向き合う姿勢
本人は誰よりもつらい状況であることを理解することが大切です。脳の情報伝達機能の異常が根本的な原因として挙げられるため、決して「意思が弱い」や「甘えている」といった誤解を避けることが重要です。その上で正しい対応とサポートを心がけていきましょう。
きちんと病気として相手を理解する
うつ病は個人の怠慢などではなく脳の情報伝達機能の異常により引き起こされる状態です。自分ではどうしようもできなく悩んでしまってる状態のため、不安定になることやイライラしたり、動けなかったりすることもありますが、これらはすべて病気の影響であると理解し、温かく寄り添うことが大切です。
対話に気をつける
うつ病の方との会話にはいくつかポイントがあります。一般的には意見の相違が生じた場合、言い争うことや相手の意見を否定しがちですが、否定や「こうした方がいい!」という伝え方は、うつ病の方にとって大きなストレスとなり、圧倒されてしまう可能性があります。さまざまなシチュエーションで、配慮深く思いやりを持って対話することを心がけましょう。
気長に広い心で接することを心がける
うつ病の回復のペースは人によってそれぞれで、短期で回復する方もいれば長期間に及ぶ場合もあります。特に「躁鬱(そううつ)」の症状がある場合、調子が良くなったと思ったら再び悪化するという繰り返しが見られることがあります。そのため、状態が少し改善したからと言って厳しい言葉を投げかけるのは避け、病気の変化を適切に理解し、支えることが重要です。
治療の方法はしっかり準備されています
脳の情報伝達機能に生じる異常がうつ病の主な原因とされており、この問題には対症療法と根本治療の二つのアプローチがあります。一般的な対症療法としては「抗うつ薬」があり、これは主に症状を和らげることを目的としています。
当院では根本改善を目的とした「TMS治療」を専門的に取り扱っておりますので、脳の機能を正常化させ正しく回路をつなげることにより、感情や身体症状を改善していきます。
特に気をつけなければいけないケース
うつ病において特に注意が必要なケースについてご説明します。うつ病を患う人の中には、精神的な症状が非常に強く現れることがあり、これが日常生活や社会生活に大きな障害をもたらすことがあります。
- ひきこもり・不登校
- 自傷行為(リストカット)
- 自殺願望
これら3つの症状は、社会生活や生命に直接影響を及ぼす可能性があるため、パートナーや家族は特に注意を払う必要があります。
ひきこもり・不登校
ひきこもりの予兆・前兆
ひきこもりの前兆として、社会的な参加に消極的になり、友人関係が希薄になり、外出を避ける傾向が見られることが多いです。うつ病や社会不安障害など、様々な精神疾患が背景にある可能性が考えられます。
ひきこもりの原因
原因としては、「過去に受けた過度なストレス」が挙げられます。学校や職場での失敗、いじめ、予期せぬ人生の出来事など、心の負荷を超えるようなストレスが原因で心のバランスが崩れ、発散や解消ができずに精神疾患を発症することがあります。
ひきこもり・不登校への対応
ひきこもりや不登校への対応については、うつ病患者への接し方と似ていますが、持続的なコミュニケーションと専門機関への相談が重要です。多くの場合、本人の意思だけでは改善が難しいため、病気としての取り扱いと治療が推奨されます。家族やパートナーだけでは負担が大きくなることも多いので、「どうすればいいかわからない」と感じる前に当院にご相談ください。
自傷行為(リストカット)
自傷行為の予兆・前兆
自傷行為、特にリストカットは、抑えきれない不安感や感情を言葉ではなく処理しようとする方法とされています。この行為の予兆としては主に見えない箇所に傷(切る・焼く・叩く)をつけることが始まりです。
自傷行為の原因
共通することとして、「過去のつらい経験」をはじめとする精神的にショックな出来事が多くの場合で引き金となります。この行為を通じて、生きている実感や緊張の解放、癒しを感じることがあります。
自傷行為(リストカット)への対応
対応として難しいのは「していることを話さない」特徴があることです。本人の問題意識がないことから、ストレス発散手段の一つとして考えられているケースも少なくないので、少しでも傷が見られたら注意深く観察し行為を知り得ることが第一歩になります。
重要なことは「過度な反応を避けること」です。大袈裟に騒ぎ立てることはやめましょう。傷をつける行為を止めるように説教するのは逆効果となり得ます。本人にとっては感情表現の一つであるため、背景にあるストレス要因を聞いてあげることがとても大切です。
当院では脳の情報伝達機能の異常を改善し、ストレスへの対応方法を含めた感情の処理を正しく整えていくTMS治療からスタートすることをお勧めいたします。
自殺願望
自殺願望の予兆・前兆
自殺願望はこの世界から消えて解放されたいという心情の表れです。予兆として、睡眠障害を抱えていて睡眠導入剤・睡眠薬を摂取する方が多くみられます。過度な自傷行為(リストカット)をはじめとする自殺未遂に近い行動、または「死にたい」といった発言が目立ちます。
自殺願望の原因
自殺願望のある方はほとんどのケースで気分障害(うつ病)を発症しているケースが多く、ストレスの積み重ねによるものが原因とされています。周囲から理解を得られずに「死んでしまった方が楽だ」という考えに至ることがあります。
自殺願望への対応
感情への共感と寄り添う姿勢が重要です。本人が抱える悩み、自殺というメッセージには「理解してほしい気持ち」が存在します。自殺を否定するだけではなく、真剣に相手の気持ちを理解するスタンスで耳を傾けましょう。その上で、原因である「うつ病」を改善していく方法について話し合っていく必要があります。体調を崩すことも自殺願望を加速させることにもなるので可能な限り負担の少ない治療がおすすめです。
当院は最も負担が少ないTMS治療を専門的に取り扱う医療機関です。サポートする方の負担も医療機関と一緒に取り組むことで軽減できますので、まずはご相談ください。
うつ病の根本的治療として有効なTMS療法
大切な方が苦しむ姿を見るのは、サポートする家族やパートナーにとっても非常に辛い経験です。当院は脳の働きのメカニズムからアプローチし、正しい働きに戻すTMS治療でうつ症状の根本改善をみなさまと一緒にサポートいたします。当院が専門的におこなうTMS療法はこちらからご覧ください。
東京TMSマインドフルネスクリニックに相談
東京TMSマインドフルネスクリニックは、簡単にご予約やご相談ができ、通いたい時にスムーズに通える、TMS治療専門クリニックです。
うつ病やその他メンタル面から来る症状でお困りの方はお気軽にご連絡ください。